2012年12月2日日曜日

メキシコ料理 Posole(ポソレ)

あっと言う間に12月に突入して今年も残すところ僅か1ヶ月(焦)。

アメリカでは11月のサンクスギビング終了後はそのままクリスマスモードに世間が突入してる感じですが、ホテル業界はこの時期多忙を極め、クリスマスパーティーやチャリティパーティーなどが月の半ばまでテンコ盛りです。

ちなみに今日1700人のVIPが集まったチャリティパーティがうちのホテルで有り、聞いた話によれば最低一人1500ドルのドネーションをするパーティだったのでさすがに料理の内容も豪華。

で、今日1日のホテルの売り上げはワンミリオン (100万ドル)だとか・・・うーん、絶句。



さてそんな話はさておき、今回ご紹介するのは日本人の口にも合うと思うメキシコ郷土料理、Posole(ポソレ)。

 
今回はチキンポソレ(Posole de Pollo)にトライ!

Posole(ポソレ)とは骨付きのポークやチキンをタマネギやニンニクと一緒に水からコトコトと煮込み、塩コショウだけしたシンプルなスープにワヒーヨ(GUAJILLO)という唐辛子で風味を付け、HOMINIYという白い水煮トウモロコシを加えた素朴な料理。

味の決めてとなるワヒーヨ(GUAJILLO)は乾燥した状態で販売されている。ちなみにさほど辛くない唐辛子の一種なので豪快に入れても問題無い。

GUAJILLO、別名CHILI CASCAVEL


このワヒーヨ、そのままの状態では使えない為、ヘタを取り、中から種を取り出してぬるま湯にしばらく付けて戻す。メキシカンのシェフによればお湯でグツグツ煮たりするとワヒーヨのフレーバーや香りが飛んでしまうので、この方法が一番なんだとか。


小一時間ぬるま湯に付けて戻したワヒーヨをフードプロセッサーかミキサーでペースト状にしておく。


もう一つのメイン食材はHOMINY(ハミニィー)という白い水煮のトウモロコシ。


モチモチとした食感と素朴なトウモロコシの味わいがシンプルなスープにとてもマッチする。主な具材はチキンかポークとこのHOMINYだけなので、スープのボリュームを出す為にも沢山入れる。


そして一見シンプルなスープは物足りないように思われるが、このポソレの真骨頂は沢山の野菜を熱々のスープにガンガンと入れ、豪快にかき混ぜて食べる事にある。ポソレに入れる野菜は色々あるらしいが、今回はうちのレストランで働くメキシカンのおばちゃんのレシピに従いコチラを用意!



千切りのキャベツ(レタスでも可)、細かく切ったレッドオニオン、ハラペーニョ、ラディッシュ。あと今回無かったがアボガドやドライオレガノも入れる。

そして仕上げにライムを搾って全体を混ぜて食べる。


熱々のスープの中にシャキシャキと食感が残る野菜、そしてワヒーヨのフレーバー、ライムの清清しい酸味が渾然一体となってお替り必至!!

日本人感覚からすれば未体験ゾーンの味なのだが、異常に辛かったりクセが有ったりしないので非常に食が進むスープだと思う。機会があれば是非一度はトライして欲しいメキシコ郷土料理の一つ。


2012年11月12日月曜日

SUSHI ROLLS/アメリカ風 巻き寿司

シーフードに乏しいテキサスに住んでいると、無性に魚を食べたくなったり寿司を食べたい衝動に駆られる。衝動に駆られるが鮮度の良い生の魚を探すのは難しいし、手頃な値段で楽しめる寿司屋や回転寿司も無い(西海岸などでは回転寿司ブームなんだとか・・・本気で羨ましい)。

そんな時に良く利用するのがチャイニーズバフェ。ランチとディナーが大体あり値段がやや高めのディナーでも大人一人10~12ドル程で店内の料理はALL YOU CAN EAT・・・・つまり制限無しの食べ放題なのである。

我が家も近隣のチャイニーズバフェには行きつくして隣町に見つけた店が今のところベスト。ここはコストパフォーマンス、料理のクオリティ、店内の清潔感や店員さんの対応など他店の追従を許さない(ちと大げさだがお気に入りの店という事)。


 そこで他の料理には目もくれず食べるのが寿司やロール。あと日によってはボイルしたスノークラブ。

 



大概チャイニーズバフェには寿司が置かれていて中には酷いものもあるが、この店ではネタの数は少ないながらも味はかなりOKレベルの寿司が並ぶ。


そんな中、変り種で意外と美味いのがディープフライロール・・・つまり天婦羅の衣を付けて揚げた巻き寿司。揚げたてに限るが外側のカリカリとした衣と中の酢飯や具のコンビネーションが日本ではなかなか体験した事のない触感を醸し出している。



そんなチャイニーズバフェでド定番なのがカリフォルニアロールなのだが、酢飯と海苔さえあればアボカド、キュウリ、カニカマと3つの具材を巻くだけで簡単に出来るので我が家の定番料理になっている。


巻き方はアメリカ風に裏巻きなのだがコツもさほど要らず、何度か巻けばそこそこのできばえに仕上がるのも良い。時折スモークドサーモンなども一緒に巻き、寿司の恋しさを紛らわしている(苦笑)。

2012年11月11日日曜日

CHIKEN FREID STEAK(チキンフライドステーキ)

久々の更新。でも何事も無かったように更新(笑)。

ちなみに9月から今月まで怒涛のお仕事月間で、時には2週間に休みが一度なんて事も度々ありましたが、再来週はサンクスギビングなのでようやく一息付けそうです。


さて今日ご紹介するのは日本では聞いたことが無かった料理名:CHIKEN FREID STEAK(チキンフライドステーキ)。Wikiの説明(英文)はコチラ


名称にチキンが入っているのにチキンを使わないという料理というところが摩訶不思議なのだが、意外とアメリカでは人気料理の一つという事を知りました。


さてどんな料理か簡単に説明。

まずはビーフを用意。部位はこだわらないが、おそらく食べ難く少し硬めの部分を美味しく食べられるように先人が工夫した料理らしく、脂身が少ない部分を使用。

今回はINSIDE ROUND(内もも肉)をスライスした後、ミートハンマーでパウンドアップ(叩いて平たく) する。


パウンドアップする事で肉は調理後口当たりが柔らかくなり、平たい分火が通り易く調理時間を簡素化出来る。また同じ分量の肉も平たく叩き広げることで見た目のボリューム感も出る為、必須の作業。


パウンドアップされた肉達。下味を施される準備万端の図。


そして肉にマリネード(下味)をつける訳だがメインとなるのはバターミルク(もしくはHEAVY WHIPPING CREAMとミルクを混ぜたもの)にソルト、ブラックペッパー、カイエンペッパー、そしてバターミルクドレッシングパウダーなどのシーズニングとタバスコ。




バターミルクは日本ではあまり馴染みが無いが、これを使うことで肉質を軟らかくする成分、肉に小麦粉などの衣を付けて揚げたり焼いたりする際に衣を剥がれにくくする効果がある。



バターミルクが無い場合はHEAVY WHIPPING CREAM(生クリーム)とミルクを半々で混ぜた物を使っても良い。



そして前述したシーズニングを投入。基本的には味見をして「かなりしっかり味」と感じる程度に仕上げる方が肉にちゃんと下味が付く。


さらにタバスコ投入。ミルクベース2ガロン/約7.5L(70~90人分用)に対して2本丸ごと使用したがタバスコを入れることでしっかりとしたシーズニングのフレーバーにスパイシーさが加わり一層深い味わいになる。

日本人感覚で食べてもこの味付けはかなり万人受けしそうだと個人的には思える程美味しい。



仕上げに丸1日パウンドアップした牛肉をマリネードする。


ここまでの作業がメインであとは翌日以降、マリネードした牛肉を取り出し、少しドレイン(水気を切った)した後、小麦粉を付けて油で揚げる。

仕上げに付け合せのマッシュドポテト、グレイビーを添え、定番のグリンビーンズなどの野菜と食べるのが定番。


ちなみに同じ調理法でCHIKEN FRIED CHIKENという料理もある。つまり肉を平たく叩き広げ下味を付け、小麦粉の衣を付けて揚げる(一部ではフラットタブと呼ばれる鉄板で焼き上げる)調理法を指して”CHICKEN FREID~”という名称が付く訳でチキンを使っていないビーフの場合でもCHICKEN FREID STEAKと呼ばれる訳である。

うーん、分かったようでなかなか分かりづらい料理名(苦笑)。

2012年8月29日水曜日

魅惑のベトナム料理 Bun Cha Hanoi (ブンチャーハノイ)

先日、嫁さんが日本から帰国してまだ3週間ほどだが、早くも2回目となるベトナミーズレストラン行きが決定した。アメリカンフードが巷に溢れるテキサスでは、ベトナム料理は心のオアシスと言っても大げさではないぐらい重要なポジション。

中華料理と違って沢山の新鮮な野菜と一緒にサーブされるのも高得点だが、メニューを見て見知らぬ料理や、まだ食べたことの無い料理にトライするのも非常に楽しい。

という事で今回初挑戦してみたのがコチラ。

Bun Cha Hanoi 
(Hanoi Style Vermicelli with Grilled Pork)

湯通ししたバーミセリ(ライスヌードル)とは別の器にニョクマムベースの甘いスープにはグリルしたポークと小さなハンバーグ風豚挽き肉のパティ、甘酢漬けのニンジンや大根、そしてネギやローストして砕いたナッツがトッピングされている。

別の器にバーミセリを食べる分だけよそって、スープやポーク、甘酢漬けの野菜を上から掛け、一緒についてくる新鮮な野菜やハーブをガンガン入れて豪快に混ぜて食べる。


一口目は衝撃の美味さ。


甘く、そして香ばしくグリルされたポークと麺、シャキシャキの野菜が 甘いスープと絡んでどんどん箸が進む・・・もう止まらない。

そしてハンバーグ風の豚挽き肉パティ。


これまた激しく美味い・・・・

これでハンバーガーを作って欲しいと思ったぐらい高得点だったが、食べている内にスープの甘さが気になるようになる。強い甘みでポークやパティのうまみがかき消されてしまうような印象。美味いんだけど量は食べれない、もう10歳若ければ2杯目もOK・・・・そんな感じだろうか。

でもワンオーダーを2人でシェアして、あとはあっさり、何度食べても飽きないフォーを食べたりすれば非常に満足感が味わえると思うので、次回はそんな感じでトライしたい。

ちなみに嫁さんは以前ご紹介したMì Quảng(ミー・クアン)に今回初挑戦!ものの見事に1度食べただけで大ファンに。

ベトナム料理は開拓のしがいがあるジャンルだと改めて思った今日この頃。



今回の料理を楽しんだベトナム料理店は前回同様コチラ。


 La Me Vietnamese Restaurant

9780 Walnut Street #140  Dallas, TX 75243

水曜定休、それ以外は朝8時から夜8時まで営業

2012年8月25日土曜日

Fried Chicken(フライドチキン)

もはやアメリカではハンバーガー、ピザなどと並び国民食と呼んでも良いFried Chicken(フライドチキン)。日本でもKFCでフライドチキンは有名だがアメリカではメジャー、ローカル含めて様々なフライドチキンを販売する店舗がある。

ここテキサスでよく見かけるのはKFCよりもPOPEYE'SChurch's Chickenであったりするが、これらのフライドチキンはなかなかイケルのでアメリカ南部に訪れる機会があれば是非試して欲しい。



さてこのフライドチキン、実はレシピはさほど難しくないのだが家庭で作るには設備面が揃っていないと少し難しい部分がある。

まず使用するチキンは丸鳥を半分に割り、Breast/ブレスト(胸肉)、Thigh/タイ(モモ肉)、Wing/ウイング(手羽)、Drumstick/ドラムスティック(足)を各2つずつ(計8つ)のパーツにカットした通称:8 Cut Chickenが使用される。


8つにカットしたとは言え、ブレストなどは大人の手のひらサイズ。他のパーツも一緒に油で揚げるとなるとかなり大きめのフライヤーが必要となる。またチキンの内部まで完全に火を通すには揚げる時間もかなり長くなり、火加減を間違うと外は焦げ始めているのに中はレアという最悪の状態になってしまう。


そこで油で外観を程よいゴールデンブラウン近くまで揚げた後、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程ベークドすれば中にもしっかりと火が通って見た目も食欲をそそるフライドチキンに仕上がるが、日本ではあまり普及していないオーブンが必要となる。


レシピに関してはそれこそ各地、各家庭などで様々なスタイルがあるのだが、自分が習ったレシピはNAVY出身のCo Workerが教えてくれ、そこにシェフのアレンジを加えたもので自分が食べてもかなり美味、お客さんからも評判が良いのでご紹介しようと思う。

【Step 1:ブライン】
まず少なくとも1日前にブライン(調味液にチキンを漬け込む)する。ブラインすることで肉質が軟らかく、調理した後にジューシーとなりチキン自体にもしっかりと味が付く。

分量は使用するチキンの量によるので細かく記載しないが、基本的にはチキンを漬け込む分量のブライン液の半分は舐めて塩辛いと感じる塩と甘みを少し感じる程度の砂糖をしっかり混ぜた塩・砂糖水。ここで塩と砂糖を完全に溶かす為に暖かいお湯で最初はすこし混ぜると良い。

砂糖は肉質を軟らかくする働きが有るが、あまり入れすぎるとチキンを揚げる時に焦げやすくなるので加減が必要。

残りのブライン液を仕上げる為に最初の分量の倍の水を加え、ドライシーズニングを加えて行く。

基本のシーズニングは下記の通り
●SEASON ALL
●GARLIC POWDER
●BLACK PEPPER
●WHITE PEPPER
●CAYENNE PEPPER

SEASON ALLをやや多めであとは好みの加減なのだが、シーズニングを混ぜて味見をして少し「塩辛くてシーズニング効き過ぎかな?」と思える程度のしっかりとした味に仕上げ、最低でも1日はチキンをこのブライン液に漬け込む。

【Step 2:ドレイン】 
チキンを揚げる15~30分前にはブライン液からチキンを取り出し、ブライン液を自然に流れ落としておく。この時にスパイシーな味が好みならタバスコを振りかけておいても良い(油で揚げるとタバスコの辛さが和らぐので多めでも問題無い)。

【Step 3:ブレデッド】
チキンにまぶす粉はしっかりと下味が付いているので小麦粉だけでもまったく問題無いが、小麦粉にドレッシングミックスを混ぜるとより一層複雑なフレーバーが加わる。



おススメはRanch Dressing Mix。これを混ぜると揚げたチキンの格段風味が増し、冷めても美味しくフライドチキンに仕上がる。

【Step 4:ディープフライ】 
350F°(約175度前後)で8~10分程チキンを揚げる。中身は火が完全に通っていなくても外観が程好い揚げ色となれば良い。

【Step 5:ベイクド】
揚げ色の付いたチキンをシートパンなどに並べて(その際チキンがシートパンにくっつかないようクッキングペーパーやPANスプレーなどをしておく)、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程度ベイクドする。

最も大きいピースのブレストを半分に割り、中まで火が通っていれば完成。

アメリカではフライドチキンにマッシュドポテトやビスケット(英国風の意)、それにグレイビーを付け合せるのが定番。

2012年8月20日月曜日

中国野菜 Gailan(芥藍)

テキサスで見かける野菜の種類は日本と異なる物もあれば同じ物も多い。薬味で活躍するネギや根ショウガなどは比較的安価でオールシーズン入手が可能。

これらが有るだけでより日本食に近い食生活が楽しめる。

また中国マーケットには日本ではお目にかかった事のない野菜も沢山売られている。見た目が美味しそうなものは少しずつ試しているが、その中でも非常に美味だったのが中国野菜のGailan(芥藍)。

 
別称:Kai-lan
also known as Chinese broccoli

全長約35cm前後。見た目は青菜のようにスラリと長く、ブロッコリーのような蕾も付いているが、元々はキャベツの仲間で中国南部や東南アジアでは広く栽培されている野菜らしい。

茎も全て食べれる為、炒め物や軽くボイルしてそのまま食べたり、味噌汁などの具にしても煮崩れせず非常に使い勝手が良い。 茎の部分も柔らかく甘みがあり、日本人感覚からしても非常に食べ易い野菜と思える。


ちなみにこのGailan(芥藍)、日本では知名度が低いがアメリカでは非常にポピュラーなブロッコリーニ(Broccolini)と関連が深い。


 ブロッコリーニ(Broccolini)

日本の種苗メーカー、(株)サカタのタネがブロッコリーの改良種を開発する際にブロッコリーとかけあわせに選んだ野菜がGailanで、ブロッコリーの鮮やかな緑色と蕾を残しながら新しい野菜として誕生した。

ブロッコリーニは全長20cm弱。ブロッコリーと同じように調理されるが茎も全て食べられてコチラもなかなか美味しい野菜。

2012年7月31日火曜日

Jalapeno(ハラペーニョ)

メキシカンフードやTEX MEX、時にはチャイニーズにも良く使われるテキサスでは最もポピュラーな青唐辛子Jalapeno(ハラペーニョ)

メキシカンはこのハラペーニョをこよなく愛しており、フレッシュなものからピクルス、時には素揚げしたものを料理の付け合せにガンガン食べる。日本人感覚からすれば醤油に近いぐらい何かにつけてハラペーニョを食す。

このハラペーニョ、職場でも色んな料理で使うが、使用する時に辛さを抑えたいのであれば中の種を取り除く。そのまま種ごと使うと辛さが格段に増す。しかし辛さを好むメキシカンは種ごと問答無用でそのまま使う(笑)。


そしてこのハラペーニョ、やっかいな事に辛さのバラツキが大きい。

中にはピーマンを食べてるのかと勘違いするほどマイルドなものも有れば、口の中に火が点き、むせぶほど辛いものもある。後者を素手で切ったりするとヒリヒリと手が火照り、その手で顔などを触ったりすると大変な事になる。

何度かパラペーニョを切った後、手を洗って娘の顔を触ったら「顔がヒリヒリする」と騒ぎ出したほど、その辛さの成分はしばらく、そしてしつこく手に残っているようだ。

そんなハラペーニョでも辛さを表す指標は中程度で2500–8000スコヴィル、日本でも有名なハバネロは何と100,000–350,000スコヴィルだから、ハラペーニョはさほど大して辛いペッパーという訳では無いらしい。ちなみに一度、生のハバネロを職場で食べた事があるが、その辛さに開いた口が閉まらなくなった記憶がある(涙)。


一つ変わりダネでおススメなのはハラペーニョを使ったコーンブレッド。

コーブレッドミックスに適量のミルク、蜂蜜、砂糖、溶かしバターに素揚げして皮と種をキレイに取り、2~3mm角にカットしたハラペーニョと刻んだシラントロを混ぜ込み焼き上げる。

甘いコーンブレッドの中にピリリとしたハラペーニョの辛みとシラントロの香りが口の中で混じり合い、何とも不思議な調和が取れた味を醸し出す一品(※今度作って画像UPします)

2012年7月30日月曜日

アメリカのパン、あれこれ

アメリカではメインの料理をEntree(アントレー)と呼び、それに付け合せるポテトや各種ライス、パスタやヌードル類などをStarch(スターチ)と呼ぶ。このStarchは日本食で言えばご飯に相当するものと言えばイメージしやすい。

またStarchとは別にディナーロールやフレンチブレッドなど様々なパンも料理と一緒に準備される。

パンと言えばサンドウィッチも人気のメニューで、デりなどでは各種ハム、レタスやトマト、オニオンなどのフレッシュべジ、ピクルスやサラダなど好みの物を選んで自分オリジナルのサンドウィッチをオーダーしたりも出来る。

この『自分好み』という部分がアメリカ人には非常に重要なようで、各人のこだわりが現れる。


例えばサンドウィッチに使われるパンだけとってみてもWhite、Whole Wheat、Honey Wheat、12 Grain、各種Nuts入り、レーズン入り、Jewish Ryeなどなど選ぶのが大変なぐらい色んな種類が売られている。

 ズラリと並んだ各種パン
自分好みを選べるのが重要








また中にはSour Dough(サワードウ)と呼ばれる酸味のあるパンやベーグル生地を使ったものもある(個人的には苦手な味・・・)




またアメリカのパンに共通して言えるのは、その暑さが1cm前後と非常に薄いこと。これはやはりサンドウィッチに使用する事を前提にスライスされているからであろう。

ただ日本で売られている食パンの様に厚切りのパンをトーストして食べたいなと思った時にはコチラがおススメ!!

Sunbeam TEXAS TOAST

薄切りのパンが主流の中、このパンは2cmクラスの厚切りで食べ応えがある。

ちなみにアメリカのパンがパサパサしてマズイと思われている方も居るかも知れないが、色んなパンを食べて来てその味は期待を裏切らない。スーパーなどで買う新しいパンは日本のものに負けず劣らず美味い。

ただ菓子パンや調理パンのバリエーションは日本が間違い無く最高だと思う。

2012年7月21日土曜日

Root Beer(ルートビア)

アメリカには様々な炭酸飲料が販売されているが、それらの多くは日本でも親しまれているのはご存知の通り。

でも中には日本では殆ど流通していないが、アメリカではお馴染みの炭酸飲料もある。その中の一つがこのルートビア(Root Beer))。


画像はA&W社のルートビア

ウィキペディアではルートビアをこう紹介してある。
ルートビア(root beer)とは、アルコールを含まない炭酸飲料の一種。商品としてのルートビアは、アメリカ合衆国において19世紀中頃に生まれたとされる。バニラや、桜などの樹皮、リコリス(甘草の一種)の根、サルサパリラ(ユリ科の植物)の根、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドにより作られる。使用原料やその配分は厳密に決まっておらず、銘柄によって様々なアレンジが施されている。(以上ウィキぺディア・ルートビアより抜粋)

どんな味かと言えば個人的な感想は『湿布のような匂い』が口の中いっぱいに広がる炭酸飲料。湿布の味って・・・・と思われるかも知れないが、ホントにそれに近いフレーバーなのである。

実は初めて渡米した時にバフェで飲み物を選ぶ際に聞きなれないルートビアとやらをオーダー・・・・一口目にあの衝撃的な味を体験して以来、もう二度と飲まないと心に誓ったのだが、年齢と共に嗜好が変わるかもと思い立ち、9年ぶりぐらいにもう一回トライしてみた。

結果・・・・やっぱり無理。

この味はこの先の人生でもう二度と飲まなくても良いと改めて思った。

2012年7月20日金曜日

メキシコ料理 Guacamole(ワカモレ)

先日ご紹介したPICO・DE・GALLO(ピコデガヨ)ともう一つ、非常にポピュラーなメキシカンフードのサルサ(ソースの意)と言えばこのGuacamole(ワカモレ)。

 

油で揚げたコーントルティーヤチップスと一緒にアペタイザーとしてレストランで出されたり、タコサラダやタコスに添えられたりもする。日本人感覚でも非常に口に合うディップかと思う。このワカモレのファンも多いのでは?

特にトルティーヤチップとのコンビは、ビールのお供に食するとどちらも止まらない美味さになってしまう(笑)。


さてこのワカモレ、スーパーなどでは出来合いの物も売られているが、何と言っても作りたてのフレッシュなワカモレに敵うものは無い。なので作り方を紹介するが非常に簡単!

 材料は適度に熟れたアボカド、トマト、レッドオニオン(普通のイエローオニオンでもOK)、そして欠かせないのがハラペーニョとシラントロ。


 

これらを食べ易い大きさにカットしたり刻んだりする。量は完全にお好みでルールは無いが、アボガドがあまりにも少ないとワカモレという感じがしなくなるので その辺は加減が必要。



 アボガドは予め切り目を入れてスプーンなどで掻き出すとカットする手間が省ける。

 


これらをボールに入れ、塩コショウ、風味と変色を防ぐ為にレモンまたはライムジュースを入れてディップ状になるまで混ぜ合わせる。



隠し味にクミンを入れたり、人によってはコクを出す為にオリーブオイルなどを入れたりもする。

これだけで簡単にフレッシュなワカモレが楽しめる。アボカドは時間が経つと変色し始めるので、多めに作った場合は空気が触れないようにプラスチックラップやクッキングペーパーでしっかり表面をカバーするか、アボカドの種を入れておいたり、表面にレモンジュースを浸したクッキングペーパーで覆ったりして保存すると良い。

2012年7月17日火曜日

魅惑のベトナム料理 Mì Quảng(ミー・クアン)

今日は久しぶりに何度か食べに行ったことがあるベトナム料理店へ行く事に決定!と言うのも数日前からここの揚げ春巻き(Egg Rolls)がどうしても食べたくて仕方なかったから。

いつもなら揚げ春巻きと一緒に色んな種類の中から選んだフォーを楽しむのだか、フォー以外にも色々美味しそうなメニューが並んでいるので今回は初めてMì Quảng(ミー・クアン)をオーダーすることに・・・・コレがなかなか斬新だった。


このMì Quảng(ミー・クアン)はベトナム中部発祥の麺料理でダナン市近郊のQuảngという地名と麺という意味のMìが由来となっている。


平べったい麺と色ほど辛くないスープ(おそらくフォーのスープベースに調味料や香辛料を加えたもの)、そして予め調理したエビやイカ、軟らかくなるまで煮込んだ角切りのポーク、ゆで卵、刻んだレタスやシラントロ、そして砕いたピーナツなど具沢山のベトナム版ラーメンのような料理。


そして最も目を引くのがコレ!!


ゴマ入りの大きなせんべいがどんぶりに刺さった状態でテーブルに運ばれて来る(笑)。

このせんべいを時々かじりながら、麺と具を楽しむ訳だが麺だけだと単調になりがちな味をこのせんべいのクリスピー感が見事にアクセントを与えてくれており、日本の麺文化に慣れ親しんだ自分から見ると非常に新しい組み合わせに感じる。

改めて思うのはベトナム料理とはシンプルな食材や香辛料を幾多にも組み合わせた味を楽しむことにあると思う。日本のようにシンプルなうどんや蕎麦なども非常に好きなのだが、このような組み合わせの妙を毎回楽しめるのが魅力だと思う。


今回の料理を楽しんだベトナム料理店はコチラ。


 La Me Vietnamese Restaurant

9780 Walnut Street #140  Dallas, TX 75243

水曜定休、それ以外は朝8時から夜8時まで営業

ダラス近郊の美味しいフォーを探したという知り合いのシェフが教えてくれたお店。同僚のベトナミーズのおじさんは、この近くのPho Bang Restaurantをいうレストランを教えてくれたが、何度か食べ比べた結果、個人的にはコチラが好み。何と言っても揚げ春巻きが断然美味いし付け合せの野菜の量や鮮度が申し分無い。

2012年7月16日月曜日

メキシコ料理 PICO・DE・GALLO(ピコデガヨ)

PICO・DE・GALLO(ピコデガヨ)とはメキシカンフードでは代表的なフレッシュトマトやレッドオニオン、ハラペーニョ、シラントロを小さくダイスカットし、レモンジュースや塩コショウなどと混ぜ合わせたシンプルなサルサ(ソースの意)。

 


面倒なのは材料を細かく切ることのみ。分量も完全に好みの量でルールは無い。個人的には少しフレッシュガーリックとピリリと刺激が欲しいので多目にハラペーニョを入れる。



あらゆる肉料理やタコサラダなどの付け合せなどにも使われるが、これと一緒にトルティーヤチップスをつまむとビールのお供に最高。


チップスのカリっとした触感と瑞々しくハラペーニョやシラントロが利いたシャキシャキのピコデガヨの取り合わせはワカモレと人気を二分するアペタイザー。メキシカンフードは日本人の嗜好にも合うことを感じさせられる一品です。

2012年7月12日木曜日

アメリカで豆腐!

アメリカでも馴染みの深い日本食食材の一つに豆腐があります。大豆から出来ている為、健康志向のアメリカでも受けが良いようですが、豆腐にも様々・・・中には異常に硬すぎたり、凝固剤まみれとしか思えないほど味が薄くて柔らかいものもあります。

そんな中、今回発見したのがコチラのかなりイケてる豆腐屋さん。


VIET TOFU
3555 W Walnut St # 203 Garland, TX 75042

外観にTOFUの文字が無ければ絶対に入りませんでした(爆)。ここではベトナム食材の他にかなり日本の味に近い豆腐や厚揚げを売っています。


中でもお勧めなのは『くみ出し豆腐』で大きな鍋から出来たてのふるふるな豆腐をカップによそってくれます。このくみ出し豆腐には甘いシロップ系のソースがついてくるのですが、勿論醤油をかけて食べればテキサスで売っている豆腐とは思えない味が楽しめます。

しかしこの日は残念ながら売り切れ・・・なので普通の豆腐1丁($1.25)と小さな厚揚げ(6個で$1)をお買い上げ。



そしてここで売ってるプリンがまた美味い・・・


素朴な味ですけど極端に甘いスイーツが多いテキサスでは貴重な味なのであります。