アメリカでは11月のサンクスギビング終了後はそのままクリスマスモードに世間が突入してる感じですが、ホテル業界はこの時期多忙を極め、クリスマスパーティーやチャリティパーティーなどが月の半ばまでテンコ盛りです。
ちなみに今日1700人のVIPが集まったチャリティパーティがうちのホテルで有り、聞いた話によれば最低一人1500ドルのドネーションをするパーティだったのでさすがに料理の内容も豪華。
で、今日1日のホテルの売り上げはワンミリオン (100万ドル)だとか・・・うーん、絶句。
さてそんな話はさておき、今回ご紹介するのは日本人の口にも合うと思うメキシコ郷土料理、Posole(ポソレ)。
今回はチキンポソレ(Posole de Pollo)にトライ!
Posole(ポソレ)とは骨付きのポークやチキンをタマネギやニンニクと一緒に水からコトコトと煮込み、塩コショウだけしたシンプルなスープにワヒーヨ(GUAJILLO)という唐辛子で風味を付け、HOMINIYという白い水煮トウモロコシを加えた素朴な料理。
味の決めてとなるワヒーヨ(GUAJILLO)は乾燥した状態で販売されている。ちなみにさほど辛くない唐辛子の一種なので豪快に入れても問題無い。
GUAJILLO、別名CHILI CASCAVEL
このワヒーヨ、そのままの状態では使えない為、ヘタを取り、中から種を取り出してぬるま湯にしばらく付けて戻す。メキシカンのシェフによればお湯でグツグツ煮たりするとワヒーヨのフレーバーや香りが飛んでしまうので、この方法が一番なんだとか。
小一時間ぬるま湯に付けて戻したワヒーヨをフードプロセッサーかミキサーでペースト状にしておく。
もう一つのメイン食材はHOMINY(ハミニィー)という白い水煮のトウモロコシ。
モチモチとした食感と素朴なトウモロコシの味わいがシンプルなスープにとてもマッチする。主な具材はチキンかポークとこのHOMINYだけなので、スープのボリュームを出す為にも沢山入れる。
そして一見シンプルなスープは物足りないように思われるが、このポソレの真骨頂は沢山の野菜を熱々のスープにガンガンと入れ、豪快にかき混ぜて食べる事にある。ポソレに入れる野菜は色々あるらしいが、今回はうちのレストランで働くメキシカンのおばちゃんのレシピに従いコチラを用意!
千切りのキャベツ(レタスでも可)、細かく切ったレッドオニオン、ハラペーニョ、ラディッシュ。あと今回無かったがアボガドやドライオレガノも入れる。
そして仕上げにライムを搾って全体を混ぜて食べる。
熱々のスープの中にシャキシャキと食感が残る野菜、そしてワヒーヨのフレーバー、ライムの清清しい酸味が渾然一体となってお替り必至!!
日本人感覚からすれば未体験ゾーンの味なのだが、異常に辛かったりクセが有ったりしないので非常に食が進むスープだと思う。機会があれば是非一度はトライして欲しいメキシコ郷土料理の一つ。