久々の更新。でも何事も無かったように更新(笑)。
ちなみに9月から今月まで怒涛のお仕事月間で、時には2週間に休みが一度なんて事も度々ありましたが、再来週はサンクスギビングなのでようやく一息付けそうです。
さて今日ご紹介するのは日本では聞いたことが無かった料理名:CHIKEN FREID STEAK(チキンフライドステーキ)。Wikiの説明(英文)はコチラ。
名称にチキンが入っているのにチキンを使わないという料理というところが摩訶不思議なのだが、意外とアメリカでは人気料理の一つという事を知りました。
さてどんな料理か簡単に説明。
まずはビーフを用意。部位はこだわらないが、おそらく食べ難く少し硬めの部分を美味しく食べられるように先人が工夫した料理らしく、脂身が少ない部分を使用。
今回はINSIDE ROUND(内もも肉)をスライスした後、ミートハンマーでパウンドアップ(叩いて平たく) する。
パウンドアップする事で肉は調理後口当たりが柔らかくなり、平たい分火が通り易く調理時間を簡素化出来る。また同じ分量の肉も平たく叩き広げることで見た目のボリューム感も出る為、必須の作業。
パウンドアップされた肉達。下味を施される準備万端の図。
そして肉にマリネード(下味)をつける訳だがメインとなるのはバターミルク(もしくはHEAVY WHIPPING CREAMとミルクを混ぜたもの)にソルト、ブラックペッパー、カイエンペッパー、そしてバターミルクドレッシングパウダーなどのシーズニングとタバスコ。
バターミルクは日本ではあまり馴染みが無いが、これを使うことで肉質を軟らかくする成分、肉に小麦粉などの衣を付けて揚げたり焼いたりする際に衣を剥がれにくくする効果がある。
バターミルクが無い場合はHEAVY WHIPPING CREAM(生クリーム)とミルクを半々で混ぜた物を使っても良い。
そして前述したシーズニングを投入。基本的には味見をして「かなりしっかり味」と感じる程度に仕上げる方が肉にちゃんと下味が付く。
さらにタバスコ投入。ミルクベース2ガロン/約7.5L(70~90人分用)に対して2本丸ごと使用したがタバスコを入れることでしっかりとしたシーズニングのフレーバーにスパイシーさが加わり一層深い味わいになる。
日本人感覚で食べてもこの味付けはかなり万人受けしそうだと個人的には思える程美味しい。
仕上げに丸1日パウンドアップした牛肉をマリネードする。
ここまでの作業がメインであとは翌日以降、マリネードした牛肉を取り出し、少しドレイン(水気を切った)した後、小麦粉を付けて油で揚げる。
仕上げに付け合せのマッシュドポテト、グレイビーを添え、定番のグリンビーンズなどの野菜と食べるのが定番。
ちなみに同じ調理法でCHIKEN FRIED CHIKENという料理もある。つまり肉を平たく叩き広げ下味を付け、小麦粉の衣を付けて揚げる(一部ではフラットタブと呼ばれる鉄板で焼き上げる)調理法を指して”CHICKEN FREID~”という名称が付く訳でチキンを使っていないビーフの場合でもCHICKEN FREID STEAKと呼ばれる訳である。
うーん、分かったようでなかなか分かりづらい料理名(苦笑)。
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