2012年8月29日水曜日

魅惑のベトナム料理 Bun Cha Hanoi (ブンチャーハノイ)

先日、嫁さんが日本から帰国してまだ3週間ほどだが、早くも2回目となるベトナミーズレストラン行きが決定した。アメリカンフードが巷に溢れるテキサスでは、ベトナム料理は心のオアシスと言っても大げさではないぐらい重要なポジション。

中華料理と違って沢山の新鮮な野菜と一緒にサーブされるのも高得点だが、メニューを見て見知らぬ料理や、まだ食べたことの無い料理にトライするのも非常に楽しい。

という事で今回初挑戦してみたのがコチラ。

Bun Cha Hanoi 
(Hanoi Style Vermicelli with Grilled Pork)

湯通ししたバーミセリ(ライスヌードル)とは別の器にニョクマムベースの甘いスープにはグリルしたポークと小さなハンバーグ風豚挽き肉のパティ、甘酢漬けのニンジンや大根、そしてネギやローストして砕いたナッツがトッピングされている。

別の器にバーミセリを食べる分だけよそって、スープやポーク、甘酢漬けの野菜を上から掛け、一緒についてくる新鮮な野菜やハーブをガンガン入れて豪快に混ぜて食べる。


一口目は衝撃の美味さ。


甘く、そして香ばしくグリルされたポークと麺、シャキシャキの野菜が 甘いスープと絡んでどんどん箸が進む・・・もう止まらない。

そしてハンバーグ風の豚挽き肉パティ。


これまた激しく美味い・・・・

これでハンバーガーを作って欲しいと思ったぐらい高得点だったが、食べている内にスープの甘さが気になるようになる。強い甘みでポークやパティのうまみがかき消されてしまうような印象。美味いんだけど量は食べれない、もう10歳若ければ2杯目もOK・・・・そんな感じだろうか。

でもワンオーダーを2人でシェアして、あとはあっさり、何度食べても飽きないフォーを食べたりすれば非常に満足感が味わえると思うので、次回はそんな感じでトライしたい。

ちなみに嫁さんは以前ご紹介したMì Quảng(ミー・クアン)に今回初挑戦!ものの見事に1度食べただけで大ファンに。

ベトナム料理は開拓のしがいがあるジャンルだと改めて思った今日この頃。



今回の料理を楽しんだベトナム料理店は前回同様コチラ。


 La Me Vietnamese Restaurant

9780 Walnut Street #140  Dallas, TX 75243

水曜定休、それ以外は朝8時から夜8時まで営業

2012年8月25日土曜日

Fried Chicken(フライドチキン)

もはやアメリカではハンバーガー、ピザなどと並び国民食と呼んでも良いFried Chicken(フライドチキン)。日本でもKFCでフライドチキンは有名だがアメリカではメジャー、ローカル含めて様々なフライドチキンを販売する店舗がある。

ここテキサスでよく見かけるのはKFCよりもPOPEYE'SChurch's Chickenであったりするが、これらのフライドチキンはなかなかイケルのでアメリカ南部に訪れる機会があれば是非試して欲しい。



さてこのフライドチキン、実はレシピはさほど難しくないのだが家庭で作るには設備面が揃っていないと少し難しい部分がある。

まず使用するチキンは丸鳥を半分に割り、Breast/ブレスト(胸肉)、Thigh/タイ(モモ肉)、Wing/ウイング(手羽)、Drumstick/ドラムスティック(足)を各2つずつ(計8つ)のパーツにカットした通称:8 Cut Chickenが使用される。


8つにカットしたとは言え、ブレストなどは大人の手のひらサイズ。他のパーツも一緒に油で揚げるとなるとかなり大きめのフライヤーが必要となる。またチキンの内部まで完全に火を通すには揚げる時間もかなり長くなり、火加減を間違うと外は焦げ始めているのに中はレアという最悪の状態になってしまう。


そこで油で外観を程よいゴールデンブラウン近くまで揚げた後、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程ベークドすれば中にもしっかりと火が通って見た目も食欲をそそるフライドチキンに仕上がるが、日本ではあまり普及していないオーブンが必要となる。


レシピに関してはそれこそ各地、各家庭などで様々なスタイルがあるのだが、自分が習ったレシピはNAVY出身のCo Workerが教えてくれ、そこにシェフのアレンジを加えたもので自分が食べてもかなり美味、お客さんからも評判が良いのでご紹介しようと思う。

【Step 1:ブライン】
まず少なくとも1日前にブライン(調味液にチキンを漬け込む)する。ブラインすることで肉質が軟らかく、調理した後にジューシーとなりチキン自体にもしっかりと味が付く。

分量は使用するチキンの量によるので細かく記載しないが、基本的にはチキンを漬け込む分量のブライン液の半分は舐めて塩辛いと感じる塩と甘みを少し感じる程度の砂糖をしっかり混ぜた塩・砂糖水。ここで塩と砂糖を完全に溶かす為に暖かいお湯で最初はすこし混ぜると良い。

砂糖は肉質を軟らかくする働きが有るが、あまり入れすぎるとチキンを揚げる時に焦げやすくなるので加減が必要。

残りのブライン液を仕上げる為に最初の分量の倍の水を加え、ドライシーズニングを加えて行く。

基本のシーズニングは下記の通り
●SEASON ALL
●GARLIC POWDER
●BLACK PEPPER
●WHITE PEPPER
●CAYENNE PEPPER

SEASON ALLをやや多めであとは好みの加減なのだが、シーズニングを混ぜて味見をして少し「塩辛くてシーズニング効き過ぎかな?」と思える程度のしっかりとした味に仕上げ、最低でも1日はチキンをこのブライン液に漬け込む。

【Step 2:ドレイン】 
チキンを揚げる15~30分前にはブライン液からチキンを取り出し、ブライン液を自然に流れ落としておく。この時にスパイシーな味が好みならタバスコを振りかけておいても良い(油で揚げるとタバスコの辛さが和らぐので多めでも問題無い)。

【Step 3:ブレデッド】
チキンにまぶす粉はしっかりと下味が付いているので小麦粉だけでもまったく問題無いが、小麦粉にドレッシングミックスを混ぜるとより一層複雑なフレーバーが加わる。



おススメはRanch Dressing Mix。これを混ぜると揚げたチキンの格段風味が増し、冷めても美味しくフライドチキンに仕上がる。

【Step 4:ディープフライ】 
350F°(約175度前後)で8~10分程チキンを揚げる。中身は火が完全に通っていなくても外観が程好い揚げ色となれば良い。

【Step 5:ベイクド】
揚げ色の付いたチキンをシートパンなどに並べて(その際チキンがシートパンにくっつかないようクッキングペーパーやPANスプレーなどをしておく)、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程度ベイクドする。

最も大きいピースのブレストを半分に割り、中まで火が通っていれば完成。

アメリカではフライドチキンにマッシュドポテトやビスケット(英国風の意)、それにグレイビーを付け合せるのが定番。

2012年8月20日月曜日

中国野菜 Gailan(芥藍)

テキサスで見かける野菜の種類は日本と異なる物もあれば同じ物も多い。薬味で活躍するネギや根ショウガなどは比較的安価でオールシーズン入手が可能。

これらが有るだけでより日本食に近い食生活が楽しめる。

また中国マーケットには日本ではお目にかかった事のない野菜も沢山売られている。見た目が美味しそうなものは少しずつ試しているが、その中でも非常に美味だったのが中国野菜のGailan(芥藍)。

 
別称:Kai-lan
also known as Chinese broccoli

全長約35cm前後。見た目は青菜のようにスラリと長く、ブロッコリーのような蕾も付いているが、元々はキャベツの仲間で中国南部や東南アジアでは広く栽培されている野菜らしい。

茎も全て食べれる為、炒め物や軽くボイルしてそのまま食べたり、味噌汁などの具にしても煮崩れせず非常に使い勝手が良い。 茎の部分も柔らかく甘みがあり、日本人感覚からしても非常に食べ易い野菜と思える。


ちなみにこのGailan(芥藍)、日本では知名度が低いがアメリカでは非常にポピュラーなブロッコリーニ(Broccolini)と関連が深い。


 ブロッコリーニ(Broccolini)

日本の種苗メーカー、(株)サカタのタネがブロッコリーの改良種を開発する際にブロッコリーとかけあわせに選んだ野菜がGailanで、ブロッコリーの鮮やかな緑色と蕾を残しながら新しい野菜として誕生した。

ブロッコリーニは全長20cm弱。ブロッコリーと同じように調理されるが茎も全て食べられてコチラもなかなか美味しい野菜。