2012年8月25日土曜日

Fried Chicken(フライドチキン)

もはやアメリカではハンバーガー、ピザなどと並び国民食と呼んでも良いFried Chicken(フライドチキン)。日本でもKFCでフライドチキンは有名だがアメリカではメジャー、ローカル含めて様々なフライドチキンを販売する店舗がある。

ここテキサスでよく見かけるのはKFCよりもPOPEYE'SChurch's Chickenであったりするが、これらのフライドチキンはなかなかイケルのでアメリカ南部に訪れる機会があれば是非試して欲しい。



さてこのフライドチキン、実はレシピはさほど難しくないのだが家庭で作るには設備面が揃っていないと少し難しい部分がある。

まず使用するチキンは丸鳥を半分に割り、Breast/ブレスト(胸肉)、Thigh/タイ(モモ肉)、Wing/ウイング(手羽)、Drumstick/ドラムスティック(足)を各2つずつ(計8つ)のパーツにカットした通称:8 Cut Chickenが使用される。


8つにカットしたとは言え、ブレストなどは大人の手のひらサイズ。他のパーツも一緒に油で揚げるとなるとかなり大きめのフライヤーが必要となる。またチキンの内部まで完全に火を通すには揚げる時間もかなり長くなり、火加減を間違うと外は焦げ始めているのに中はレアという最悪の状態になってしまう。


そこで油で外観を程よいゴールデンブラウン近くまで揚げた後、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程ベークドすれば中にもしっかりと火が通って見た目も食欲をそそるフライドチキンに仕上がるが、日本ではあまり普及していないオーブンが必要となる。


レシピに関してはそれこそ各地、各家庭などで様々なスタイルがあるのだが、自分が習ったレシピはNAVY出身のCo Workerが教えてくれ、そこにシェフのアレンジを加えたもので自分が食べてもかなり美味、お客さんからも評判が良いのでご紹介しようと思う。

【Step 1:ブライン】
まず少なくとも1日前にブライン(調味液にチキンを漬け込む)する。ブラインすることで肉質が軟らかく、調理した後にジューシーとなりチキン自体にもしっかりと味が付く。

分量は使用するチキンの量によるので細かく記載しないが、基本的にはチキンを漬け込む分量のブライン液の半分は舐めて塩辛いと感じる塩と甘みを少し感じる程度の砂糖をしっかり混ぜた塩・砂糖水。ここで塩と砂糖を完全に溶かす為に暖かいお湯で最初はすこし混ぜると良い。

砂糖は肉質を軟らかくする働きが有るが、あまり入れすぎるとチキンを揚げる時に焦げやすくなるので加減が必要。

残りのブライン液を仕上げる為に最初の分量の倍の水を加え、ドライシーズニングを加えて行く。

基本のシーズニングは下記の通り
●SEASON ALL
●GARLIC POWDER
●BLACK PEPPER
●WHITE PEPPER
●CAYENNE PEPPER

SEASON ALLをやや多めであとは好みの加減なのだが、シーズニングを混ぜて味見をして少し「塩辛くてシーズニング効き過ぎかな?」と思える程度のしっかりとした味に仕上げ、最低でも1日はチキンをこのブライン液に漬け込む。

【Step 2:ドレイン】 
チキンを揚げる15~30分前にはブライン液からチキンを取り出し、ブライン液を自然に流れ落としておく。この時にスパイシーな味が好みならタバスコを振りかけておいても良い(油で揚げるとタバスコの辛さが和らぐので多めでも問題無い)。

【Step 3:ブレデッド】
チキンにまぶす粉はしっかりと下味が付いているので小麦粉だけでもまったく問題無いが、小麦粉にドレッシングミックスを混ぜるとより一層複雑なフレーバーが加わる。



おススメはRanch Dressing Mix。これを混ぜると揚げたチキンの格段風味が増し、冷めても美味しくフライドチキンに仕上がる。

【Step 4:ディープフライ】 
350F°(約175度前後)で8~10分程チキンを揚げる。中身は火が完全に通っていなくても外観が程好い揚げ色となれば良い。

【Step 5:ベイクド】
揚げ色の付いたチキンをシートパンなどに並べて(その際チキンがシートパンにくっつかないようクッキングペーパーやPANスプレーなどをしておく)、350F°(約175度前後)のオーブンで20分程度ベイクドする。

最も大きいピースのブレストを半分に割り、中まで火が通っていれば完成。

アメリカではフライドチキンにマッシュドポテトやビスケット(英国風の意)、それにグレイビーを付け合せるのが定番。

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